先日、教育委員会さんに大変ありがたいご縁をいただき、2つの小学校でゲストティーチャー(探究のナビゲーター)を務めてきました。

一つ目は「放課後の海洋プラプログラム」で、宮前区の小学校に伺いました。
そしてもう一つは「小学1年生の動物の防衛機能ワークショップ」で、幸区の小学校です。

学年もテーマも全く異なる2つの時間でしたが、全体を通して私が強く感じたのは、「こたえのない問いと出合い、自分なりの答えを探していく時間」の持つ圧倒的な豊かさでした。

正解が一つではない世界で、子どもたちがどのように問いと出合い、自らの答えを紡ぎ出していったのか。その姿をシェアさせてください。

海洋プラスチック問題。二項対立を超え、「私の最適解」を紡ぐ

1校目の海洋プラスチック問題を考えるプログラムで、私が子どもたちに手渡したかったのは、「プラスチックは悪者だから、全部なくそう」という分かりやすい正解ではありませんでした。
医療現場をはじめ、私たちの生活を支える有用な存在でもあるプラスチック。だからこそ、ここでの問いは「便利さも認めた上で、自分の価値観や生活様式に照らし、今自分が減らせるところはどこだろう?」という、簡単にはこたえの出ない、また人によって答えの異なるグラデーションのある問いでした。
さらに、後半はエコアクションの実践としてペットボトルキャップのアップサイクル(アンブレラマーカー作り)を実施しました。いずれの場面でも彼らの主体的な姿勢は健在でした。ゴミ由来とは思えないほど素敵な作品がたくさん完成し、みんな嬉しそうに持ち帰ってくれました。
高学年の総勢28名がそれぞれに「私の答え」をこの先も考え続けてくれたら嬉しいです。

既存の枠を超え、ゼロから世界を創造する

ところ変わって2校目は、小学1年生の全5クラス(総勢175名程!)を対象に、生き物の「防衛機能(身を守る仕組み)」を学ぶ時間。
地元、夢見ヶ崎動物公園の動物たちの紹介も兼ねたプログラムとして作りました。

プログラムの中では子どもたち自身に「新種の最強動物」を創造してもらいました。
「防衛機能を持ったオリジナルの最強動物を作ってみよう」という、これまた正解のない自由な問いに対して、1年生が見せてくれたクリエイティビティには終始圧倒されっぱなしでした。
170匹近いオリジナル動物が爆誕するとそれはそれはなかなかの迫力なのです。

・体が雲と青空の模様になっていて、空に溶け込む動物
・体に鏡がついていて、光を反射させて敵の目をくらませる動物
・毒が噴射する動物
・身体が甲羅で覆われた動物

などなど

自然の力さえも味方につけて生きのびるデザインをゼロから生み出す子どもたちのエネルギーも凄いのですが、やはり彼らもこたえのない問いに対してそれぞれに「私のこたえ」を生み出していたわけです。

地域に「私の答え」を表現できる場を

社会の課題に目を向けて自分との接続点を模索する姿。
「こうなったら面白い!」を思うままに表現して、新しい世界を創り出してしまう姿。

アプローチや年齢は違っても、子どもたちは「こたえのない問い」を前にしたとき、自らの内側から答えを探し出そうとする力を持っています。

子どもたちが安心して、「私のこたえ」を模索し、表現させられる環境を、私たちはどう地域に作っていけるのか。

そんな宿題をもらった、豊かな時間でした。